Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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しおばらたすけいちだいき

塩原多助一代記

三遊亭 円朝

Lesen Sie 塩原多助一代記 (しおばらたすけいちだいき) von 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 138.733 Zeichen · 274 Bildschirme

Aozora Bunko

多「立派の旦那様にならねいでも、正直にして天地の道に欠けねえ行いをして居れば、誰にも愧る所はねえから、何も構った所はねえ」

久「恐入ったねえ、成程えれえもんだ、これからは金の尻ぺたを打敲くとしようよ、毎日此処へ休みながらお前のいう話が皆為になるよ、あの先達てちょっと聞いたが、神田の方ではお前の噂が高いよ」

多「なに誉められたって油断は出来ねえ、悪く云われようが善く云われようが此方でさえ間違えをしなければ恥る所はねえから安心だ、皆天地への奉公、死ぬまで骨折ってやりやしょう」

と茶を喫みながら四方山の話を致して居りますも、自ら経済法が正しく、倹約の道に適って居りまする。樽屋の久八も根が正直な人故肝に銘じて感心をいたし、両人で長話をして居ります処へ、年頃四十八九にもなろうかと思う女乞食が、俄盲と見えて感が悪く、細竹の杖を突き、十歳ばかりの男の子に手を引かれながら、よぼ/\して遣ってまいり、ぼろ/\した荒布のような衣服を着、肩は裂け袖は断切れ、恐しい形をして居ります。子供は葭簀張に並べてある大福餅を見附け、腹が空ったと見え、

子「お母あの大福餅を買っておくれなえゝ」