Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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しおばらたすけいちだいき

塩原多助一代記

三遊亭 円朝

Lesen Sie 塩原多助一代記 (しおばらたすけいちだいき) von 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 138.733 Zeichen · 274 Bildschirme

Aozora Bunko

箸をチャラ/\云わして飯を食って居ちゃア、飯が食えねえ、そうすると幾ら有っても直ぐに金がなくなってしまう、身代の為にならねえ、釣合わぬは不縁の元だからお断り申す、往って断って来てくんねえ」

久「フウン成程、お飯は炊けねえ、己ア一途に宜いと思って、屹度世話をすると云ったから断るのは間が悪いねえ」

多「間が悪くっても断ってくんねえ」

久「あゝ/\鼻の先にぶら下っている宝を取らねえのか、残念だなア、仕方がねえ、往って断って来よう」

と云いながら久八は藤野屋へ参り、

久「へー参りました」

杢「今度は表から来たか」

久「先刻戴いたお菓子は持って参ります」

杢「炭屋さんに話をしましたか」

久「へい、話しましたがどうも」

杢「うっかり返事をしますまいねえ、御用達の娘と炭屋とは釣合わない、釣合わぬは不縁の元ぐらいの事は云いましたろう」

久「あなた立聞をしましたろう」

杢「なアに立聞はしませんが、彼の人だから其の位の事は云いましたろう」

久「其の通り云いましたよ、夫婦倶稼ぎをするのだから、金は使えばなくなる、お嬢様だからお飯は炊けず、味噌漉を提げて買物にも行けねえ、お引摺りでは身上の為めにならねえからお断り申すと云いました」