Japanische Klassiker mit Furigana
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しおばらたすけいちだいき
塩原多助一代記
三遊亭 円朝
Lesen Sie 塩原多助一代記 (しおばらたすけいちだいき) von 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 138.733 Zeichen · 274 Bildschirme
清「そりゃア貴方仮令炭屋でも婚礼の席は立派にしなければなりませんから、嫁も地赤に縫い模様の振袖に白の掛位は着なければなりません、多助も世が世なら上下ぐらいは附けなければなりませんが、運悪くあゝ云う事になったから、どうか貴方御紋付を遣って下さいまし」
角「そうサ、上下も入るなら遣るから持って往くがいゝ」
多「主人から紋付の着物と羽織と袴を祝ってくれましたからいりません」
角「何を出せ、袴と盛景を出せ」
と備前盛景の一刀を出させまして、
角「これは手前の身の固めの祝いとしてやる、又此の五十金も遣わす」
多「誠に有難い事で、お身に附きました物を戴きますのは誠に有難うございますが、お腰の物は炭屋には入りませんから頂戴致しません」
角「左様で無い、町人でも脇差の一腰ぐらいはなければならんものだ、これは祖父様からのお譲りものだから取って置け」
多「へい、それでは戴きやすが、此の五十両は戴きません」
角「だが、宜く考えて見ろ、沼田の鹽原角右衞門殿は同姓の交誼で手前を藁の上から取上げて育てゝ八歳に成って返す時、礼として五十金を贈られ、拙者は其の五十金を持って身姿を整え、江戸へ出て只今斯うやって三百五十石頂戴致す