Japanische Klassiker mit Furigana
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しおばらたすけいちだいき
塩原多助一代記
三遊亭 円朝
Lesen Sie 塩原多助一代記 (しおばらたすけいちだいき) von 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 138.733 Zeichen · 274 Bildschirme
傳「宇之助さんは上州の小川村で知人に逢って、別れて私は沼田の大竹屋で待っていたが来ないので、何時までもばかり/\と待ってもいられないから帰って来たが、未だ宇之さんは帰らないか」
と云われたので、種々心配して神鬮を取ったり売卜者に見て貰いなどしたが分らない、殊に借財方から責められて、迚も身代が持切れませんから、身代をしまいまして、七歳になるおえいを十文字に背負いまして、心当りを尋ねようと出立しましたは九月の三日、唯上州小川村と聞いた計りで、女の独旅でござりますから、馬士や雲助などの人の悪い奴にからかわれ、心細くも漸々のことで中仙道の大宮宿泊り、翌四日は鴻巣の田本が中食です。例の旅費が乏しいから勿論駕籠なんぞを雇うことは出来ず、馬を雇うくらいですが、それも十分には往きません。漸々田本で中食を誂えていると、側にいる客は年齢四十一二になる女で、衣裳は小弁慶の衣物に細かい縞の半纒を着ている商人体のおかみさん、今一人は息子か供か、年齢は廿一二になる商人体の人品のいゝ男で、盲縞の脚絆甲掛も旅馴れた様子で、頻りに中食をしておりますと、
男「お母さん、いゝお子でございますねえ」