Japanische Klassiker mit Furigana
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しおばらたすけいちだいき
塩原多助一代記
三遊亭 円朝
Lesen Sie 塩原多助一代記 (しおばらたすけいちだいき) von 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 138.733 Zeichen · 274 Bildschirme
宇「傳吉さん案内者は」
傳「今聞いてるんだが、モシ/\宿の旦那、御案内者は宜しゅうございますかね」
主「はい/\心得ましたが、昨夜はどうも、商にお出でなすって多分のお茶代を戴いて済みません、何卒明年も御心配なくなア」
傳「いや、ほんの心ばかりです、此の宇之助さんは沼田へ行きたいという、私も煙草を少し仕入に往こうと思うのだが、大分道が知れにくいそうだから、昨夜から案内者をお頼み申したのだが、ありましたかえ」
主「はい/\案内者はもう頼み置きました、お弁当も拵えましたから」
傳「何卒強そうなものを頼んでおくんなせえ」
主「えゝ強いのを頼みました、これ磯之丞々々々」
傳「磯之丞というのが案内者ですか」
主「左様でございます」
傳「弱そうな名で、なまめいた名ですなア」
主「なアに頑丈なものでござりやす」
という所へ出て来たのは、丈は五尺七八寸もあって、臑に毛の生えて居る、熊をみたような男がのそりと立って、
案内「へい御案内しやしょう」
傳「どうも芝居なら磯之丞なんというと、突転ばしがする役だが、こりゃ強そうだ、そうしてお前は素足かえ」
案「えゝ素足です」
脚半も穿かないで、単物に小倉の帯をちょっ切り結びにして、鉄砲を担いでおります。