Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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しおばらたすけいちだいき

塩原多助一代記

三遊亭 円朝

Lesen Sie 塩原多助一代記 (しおばらたすけいちだいき) von 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 138.733 Zeichen · 274 Bildschirme

Aozora Bunko

事のあろうも知れぬ、万一これが永い別れになるかも知れないと云って、水盃などをして、刺青だらけの侠な兄いが、おい/\泣きながら川崎辺まで送られてまいり、

朋輩「そんなら達者で往って来なよ」

男「お母の事を留守中何分頼む」

なぞと云って泣き出しまする。これが遠国へでも往くのかと云うと、僅か百三十里ばかりの処へ往くにも此の通りでございますが、現今では大違いで、「君鞄を提げて何処へ」「いや鳥渡亜米利加まで行って来ます」などと云うような訳で、隣の家へでも行くように思っていらッしゃいますが、其の頃沼田下新田と申しては随分山国の片田舎でございました。さておかめは角右衞門に連れられて此処へ参りまして、一年半ばかり居ります中に角右衞門の女房が歿かりましたが、角右衞門も未だ老朽る年でもなく、殊に縁合になっているおかめさん、多助さんにも叔母さんに当るそうだから、これを後添に直したら宜かろうと村の者等が切りに勧めまするが、角右衞門は中々堅固な人だから容易に承知せず、あんな年の違っている若い女を女房に持っては世間へ対して誠に宜しくないからと云って聞入れません