Japanische Klassiker mit Furigana
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じょちゅうくん
女中訓
羽仁 もと子
Lesen Sie 女中訓 (じょちゅうくん) von 羽仁 もと子 (はにもとこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 26.701 Zeichen · 52 Bildschirme
なに、ここの奥さんにかわいがってもらわなくても、どこにでも奉公するところがあると、また竹さんはいうかもしれません。それもまた賢い心でしょうか。一つの家で頼もしいものに思われることができないようでは、他の家でも大概は同じことです。一人のひとに愛想づかしをされるようでは、ほかへ行ってもそうではないでしょうか。
けさはご飯がかたいといわれた。昼はまたおかずの煮方がよくないといわれる。何というやかましい奥さんだろうと、竹さんはまた考えました。それも賢い心でしょうか。せっかくこしらえたものがまずいというのは、言うほうでもつらいものです。誰がすき好んで小言をいいましょう。こう朝にも昼にも落度のあるのは、私の届かないためなのだから、あすからは一つ十分気をつけてご飯も立派に炊いてみよう。きょうは一体、どこの加減が悪かったのだろう。水を気をつけて計らなかったからだとか、おかずのおいしくなかったのは、火を強くしたからだろうとかいうふうに考えたらどうでしょうか。そうすると必ず、きょうよりもあす、あすよりもあさってと、仕事がずんずん上手になっていくように思います。
賢い女はこうして誰にでもかわいがられ、ものもだんだんよくできて、ついに出世をすることになり、賢くない女は一生不平をいって、つまらなく暮らさなければなりません。