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Japanische Klassiker mit Furigana

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しょうせつ ほととぎす

小説 不如帰 

徳冨 蘆花

Lesen Sie 小説 不如帰 (しょうせつ ほととぎす) von 徳冨 蘆花 (とくとみろか) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 129.742 Zeichen · 256 Bildschirme

Aozora Bunko

家風に合わンと離縁する、子供がなかと離縁する、悪い病気があっと離縁する。これが世間の法、なあ武どん。何の不義理な事も不人情な事もないもんじゃ。全体こんな病気のした時ゃの、嫁の実家から引き取ってええはずじゃ。先方からいわンからこつちで言い出すが、何のわるか事恥ずかしか事があッもンか」

「母さんは世間世間とおっしゃるが、何も世間が悪い事をするから自分も悪い事をしていいという法はありません。病気すると離別するなんか昔の事です。もしまたそれが今の世間の法なら、今の世間は打ちこわしていい、打ちこわさなけりゃならんです。母さんはこっちの事ばっかりおっしゃるが、片岡の家だッてせっかく嫁にやった者が病気になったからッて戻されていい気持ちがしますか。浪だってどの顔さげて帰られますか。ひょっとこれがさかさまで、わたしが肺病で、浪の実家から肺病は険呑だからッて浪を取り戻したら、母さんいい心地がしますか。同じ事です」

「いいえ、そいは違う。男と女とはまた違うじゃなッか」

「同じ事です。情理からいって、同じ事です。わたしからそんな事をいっちゃおかしいようですが、浪もやっと喀血がとまって少し快方に向いたかという時じゃありませんか、今そんな事をするのは実に血を吐かすようなものです。