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Japanische Klassiker mit Furigana

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しょうせつ ほととぎす

小説 不如帰 

徳冨 蘆花

Lesen Sie 小説 不如帰 (しょうせつ ほととぎす) von 徳冨 蘆花 (とくとみろか) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 129.742 Zeichen · 256 Bildschirme

Aozora Bunko

八の二

避け得られぬ閑話の両三句、朝鮮のうわさの三両句――しかる後中将は言をあらためて、山木に来意を問いつ。

山木は口を開かんとしてまず片唾をのみ、片唾をのみてまた片唾をのみ、三たび口を開かんとしてまた片唾をのみぬ。彼はつねに誇るその流滑自在なる舌の今日に限りてひたと渋るを怪しめるなり。

八の二

山木はわずかに口を開き、

「実は今日は川島家の御名代でまかりいでましたので」

思いがけずといわんがごとく、主人の中将はその体格に似合わぬ細き目を山木が面に注ぎつ。

「はあ?」

「実は川島の御隠居がおいでになるところでございますが――まあ私がまかりいでました次第で」

「なるほど」

山木はしきりににじみ出づる額の汗押しぬぐいて「実は加藤様からお話を願いたいと存じましたンでございますが、少し都合もございまして――私がまかりいでました次第で」

「なるほど。で御要は?」

「その要と申しますのは、――申し兼ねますが、その実は川島家の奥様浪子様――」

主人中将の目はまばたきもせずしばし話者の面を打ちまもりぬ。

「はあ?」

「その、浪子様でございますが、どうもかような事は実もって申し上げにくいお話でございますが、御承知どおりあの御病気につきましては、手前ども――川島でも、よほど心配をいたしまして、近ごろでは少しはお快い方ではございますが――まあおめでとう