Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
しょうせつ ほととぎす
小説 不如帰
徳冨 蘆花
Lesen Sie 小説 不如帰 (しょうせつ ほととぎす) von 徳冨 蘆花 (とくとみろか) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 129.742 Zeichen · 256 Bildschirme
山木はじろりとあなたの顔を見つつ「千々岩! はああの男はこのあいだ出征たが、なまじっか顔を知られた報いで、ここに滞在中もたびたび無心にやって来て困ったよ。顔の皮の厚い男でね。戦争で死ぬかもしれんから香奠と思って餞別をくれろ、その代わり生命があったらきっと金鵄勲章をとって来るなんかいって、百両ばかり踏んだくって行ったて。ははははは、ところで武男君は負傷がよくなったら、ひとまず帰京なさるかね」
「さあ、御自身はよくなり次第すぐまた戦地に出かけるつもりでいなさるようですがね」
「相変わらず元気な事を言いなさる。が、田崎君、一度は帰京って御隠居と仲直りをなさらんといけないじゃあるまいか。どれほど気に入っていなすったか知らんが、浪子さんといえばもはや縁の切れたもので、その上健康な方でもあることか、死病にとりつかれている人を、まさかあらためて呼び取りなさるという事もできまいし、まあ過ぎた事は仕方がないとして、早く親子仲直りをしなさらんじゃなるまい、とわたしは思うが。なあ、田崎君」
田崎は打ち案じ顔に「旦那はあの通り正直なお方だから、よし御隠居の方がわるいにもしろ、自分の仕打ちもよくなかったとそう思っていなさる様子でね。