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Japanische Klassiker mit Furigana

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しょうせつ ほととぎす

小説 不如帰 

徳冨 蘆花

Lesen Sie 小説 不如帰 (しょうせつ ほととぎす) von 徳冨 蘆花 (とくとみろか) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 129.742 Zeichen · 256 Bildschirme

Aozora Bunko

それに今度わたしがお見舞に行ったンでまあ御隠居のお心も通ったというものだから、仲直りも何もありやしないが、しかし――」

「戦争中の縁談もおかしいが、とにかく早く奥様を迎びなさるのだね。どうです、旦那は御隠居と仲直りはしても、やっぱり浪子さんは忘れなさるまいか。若い者は最初のうちはよく強情を張るが、しかし新しい人が来て見るとやはりかわゆくなるものでね」

「いやそのことは御隠居も考えておいでなさるようだが、しかし――」

「むずかしかろうというのかね」

「さあ、旦那があんな一途な方だから、そこはどうとも」

「しかしお家のため、旦那のためだから、なあ田崎君」

話はしばし途切れつ。二階には演説や終わりつらん、拍手の音盛んに聞こゆ。障子の夕日やや薄れて、ラッパの響耳に冷ややかなり。

山木は杯を清めて、あらためて田崎にさしつつ

「時に田崎君、娘がお世話になっているが、困ったやつで、どうです、御隠居のお気には入りますまいな」

浪子が去られしより、一月あまりたちて、山木は親しく川島未亡人の薫陶を受けさすべく行儀見習いの名をもって、娘お豊を川島家に入れ置きしなりき。

田崎はほほえみぬ。