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Japanische Klassiker mit Furigana

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しょうせつ ほととぎす

小説 不如帰 

徳冨 蘆花

Lesen Sie 小説 不如帰 (しょうせつ ほととぎす) von 徳冨 蘆花 (とくとみろか) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 129.742 Zeichen · 256 Bildschirme

Aozora Bunko

、あなた、大根を俎板に載せまして、庖丁を持ったきりぼんやりしておるのでございますよ。両親もこんな事ならあんな学校に入れるんじゃなかったと悔やんでいましてね。それにあなた、その娘はわたしはあの二百五十円より下の月給の良人には嫁かない、なんぞ申しましてね。ほんとにあなた、あきれかえるじゃございませんか。もとはやさしい娘でしたのに、どうしてあんなになったンでございましょうねエ。これが切支丹の魔法でございましょうね」

「ほほほほ。そんなでも困るのね。でも、何だッて、いい所もあれば、わるいところもあるから、よく知らないではいわれないよ。ねエばあや」

心得ずといわんがごとく小首傾けし幾は、熱心に浪子を仰ぎつつ

「でもあなた、耶蘇だけはおよし遊ばせ」

浪子はほほえみつ。

「あの方とお話ししてはいけないというのかい」

「耶蘇がみんなあんな方だとようございますがねエ、あなた。でも――」

幾は口をつぐみぬ。うわさをすれば影ありありと西側の障子に映り来たれるなり。

「お庭口から御免ください」

細く和らかなる女の声響きて、忙わしく幾がたちてあけし障子の外には、五十あまりの婦人の小作りなるがたたずみたり。