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Japanische Klassiker mit Furigana

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しょうせつ ほととぎす

小説 不如帰 

徳冨 蘆花

Lesen Sie 小説 不如帰 (しょうせつ ほととぎす) von 徳冨 蘆花 (とくとみろか) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 129.742 Zeichen · 256 Bildschirme

Aozora Bunko

千々岩君も悪い、悪いがそこをねエ若旦那。こんな事が表ざたになって見ると、千々岩君の立身もこれぎりになりますから。ねエ若旦那」

「それだから三千円は払った、また訴訟なぞしないといっているじゃないか。――山木、君の事じゃない、控えて居たまえ、――それはしない、しかしもう今日限り絶交だ」

もはや事ここにいたりては恐るる所なしと度胸を据えし千々岩は、再び態度を嘲罵にかえつ。

「絶交?――別に悲しくもないが――」

武男の目は焔のごとくひらめきつ。

「絶交はされてもかまわんが、金は出してもらうというのか。腰抜け漢!」

「何?」

気色立つ双方の勢いに酔いもいくらかさめし山木はたまり兼ねて二人が間に分け入り「若旦那も、千々岩君も、ま、ま、ま、静かに、静かに、それじゃ話も何もわからん、――これさ、お待ちなさい、ま、ま、ま、お待ちなさい」としきりにあなたを縫いこなたを繕う。

押しとめられて、しばし黙然としたる武男は、じっと千々岩が面を見つめ、

「千々岩、もういうまい。わが輩も子供の時から君と兄弟のように育って、実際才力の上からも年齢からも君を兄と思っていた。今後も互いに力になろう、わが輩も及ぶだけ君のために尽くそうと思っていた。