Japanische Klassiker mit Furigana
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こさかいふぼくしゅうはしがき
少年科学探偵
小酒井 不木
Lesen Sie 少年科学探偵 (こさかいふぼくしゅうはしがき) von 小酒井 不木 (こざかいふぼく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 152.885 Zeichen · 308 Bildschirme
斎藤は眼をつぶったまま黙っていました。
「よろしい」
と俊夫君は申しました。
「君が白状しないならば、僕が代わりに君たちの犯罪の顛末をお話ししよう。すなわち君は遠藤先生の恩を仇で返したんだ。
先生の弟すなわち朝鮮浪人の手先となって、お嬢さんが須磨へ出立された十三日の晩に、二人で、病気中の先生を絞殺し、先生の死体を風呂桶の中へ入れ、腐らぬように雪を取ってきて桶につめ、お嬢さんと信清さんが帰ってこられた昨晩、死体をベッドの下へ運んできておき、ベッドの上には叔父さんが付け髭をして、先生の替え玉になり、怒った真似をしてお嬢さんを近づけぬようにし、それから信清さん一人を呼びだし電灯を暗くし、顔を半分かくし怒鳴りつけて喧嘩し、信清さんが寝てから、死体をベッドの上にあげ、信清さんが落とした手拭いを拾ったのを幸いに、それを先生の首にまいて罪を信清さんになすりつけようとしたんだ。
ね、それに違いないだろう。朝鮮浪人はいつの間にか外国の間諜になって、大事な国家の秘密を奪おうとしたんだ。だが、天は悪人に加担しないよ。せっかく先生を殺しても、肝心の毒瓦斯の秘密は、とうとう見つからなかったのじゃないか。