Japanische Klassiker mit Furigana
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こさかいふぼくしゅうはしがき
少年科学探偵
小酒井 不木
Lesen Sie 少年科学探偵 (こさかいふぼくしゅうはしがき) von 小酒井 不木 (こざかいふぼく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 152.885 Zeichen · 308 Bildschirme
四
S楼へ行くと、友人たちはみんな集まっていました。
「おい小野、遅いじゃないか」
と、友人の一人は、彼の顔を見るなり言いました。彼は懐中時計を出して見ました。無論そのとき彼はゴムの手袋をぬいでいました。
「遅いって、ちょうど約束の九時にまだ三分あるじゃないか」
彼はみんなに聞こえよがしに言いました。
「それはそうと、馬鹿に君は青い顔をしているなあ」
と、他の友人が言いました。
「うん、ははは」と、彼は妙な笑い方をして、投げるように座蒲団の上にあぐらをかきました。
酒をのみ、御馳走を食べると、だんだん彼の心は静まってきました。そうして皆と談笑しながら、十一時頃までS楼にいましたが、それから彼は下宿へ帰って、比較的よく眠ることができました。
四
少年科学探偵塚原俊夫君に「Pのおじさん」と呼ばれていた警視庁の小田刑事が、私たちの事務所兼実験室を訪ねてこられたのは、佐久間氏が殺された翌日の午後でありました。俊夫君は二三日前に、ある大きな事件を解決して、何か新しい事件はないかと思っていたところでしたので、小田刑事の来訪を非常に喜びました。そうして、小田刑事の来意を聞くに及んでいっそう喜びました。