Japanische Klassiker mit Furigana
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こさかいふぼくしゅうはしがき
少年科学探偵
小酒井 不木
Lesen Sie 少年科学探偵 (こさかいふぼくしゅうはしがき) von 小酒井 不木 (こざかいふぼく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 152.885 Zeichen · 308 Bildschirme
二
した模様を語ろうと思います。というのは、皆さんにも、この事件のどこに手ぬかりがあったかを、あらかじめ考えていただきたいと思うからであります。
二
日本汽船会社員小野龍太郎が、支配人の佐久間氏を殺そうと決心したのは、一月ほど前のことでありました。支配人といえば、主人も同様でして、かりそめにも主人を殺すということはそこにどんな理由があろうとも許すべからざる大罪悪であります。
しかし、龍太郎には、生まれながらに悪人の素質があったものか、いったん殺そうと思い立ったが最後、俗にいう悪魔に魅入られたとでもいいますか、どうしても、凶行を演じないではいられなくなったのであります。
さて、龍太郎がなにゆえに支配人を殺そうとしたかということは、この話にはあまり関係がありませんから、その記述を省きます。
ただそれが金銭上の問題に関係していることだけを述べておきます。が、それはとにかく龍太郎は支配人殺害を決心するなり、こんどはいかにしたならば、自分が殺したということが分からずにすむであろうかを考えました。彼は無情冷酷な性質でありますが、自分の生命を愛する念もはなはだ強かったのであります。