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Japanische Klassiker mit Furigana

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こさかいふぼくしゅうはしがき

少年科学探偵

小酒井 不木

Lesen Sie 少年科学探偵 (こさかいふぼくしゅうはしがき) von 小酒井 不木 (こざかいふぼく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 152.885 Zeichen · 308 Bildschirme

Aozora Bunko

第三回

一

私たちが簡単に用件を話して、大村歯科医のことを尋ね、その名刺を見せると、巡査は大いに驚いて、

「これは不思議です、大村さんは震災当時焼死してしまわれました」

と、声を震わせながら叫びました。

第三回

一

死んだ人の名刺、しかも震災当時すなわち四年あまり前に故人となった大村歯科医の名刺を、殺された男かあるいは彼と一緒に食事をした男かが持っていたということは、何を意味するであろうか。

俊夫君をはじめ、小田刑事も同行の刑事も一同あっけにとられて、しばらくは顔を見合わせているだけでありました。

「大村歯科医が震災で焼死されたことは、確かなのですか」

としばらくの後、俊夫君は交番の巡査に向かって尋ねました。

「さあ、そう言われるとはっきりしたことは答えられないのです。大正十二年九月一日の、あの恐ろしい日に、大村さんは用事があって他行していられたのだそうですが、そのまま永久に帰ってこられなかったので、家族の人たちは、焼死されたものと信じて、とうとう諦めてその後郷里の方へ帰ってしまわれたのです」

「それじゃ、別に死体が発見されたわけでないから、疑って見れば、大村さんはまだ生きていられるかもしれませんね。