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Japanische Klassiker mit Furigana

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こさかいふぼくしゅうはしがき

少年科学探偵

小酒井 不木

Lesen Sie 少年科学探偵 (こさかいふぼくしゅうはしがき) von 小酒井 不木 (こざかいふぼく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 152.885 Zeichen · 308 Bildschirme

Aozora Bunko

デパートの前

しかし私には少しも見当がつきませんでした。その泥棒はいったい何のために頭蓋骨を盗みにきたのか。しかも、俊夫君はこれを予知していたようにも見える。

「もう、他に盗まれたものはないか」

しばらくして私は尋ねました。

「頭蓋骨が目当てなんだから、他のものは盗ってゆかぬよ」

「君はそれを知っていたのか?」

「そうだ、実は泥棒を呼び寄せたんだ」

「え? どうして?」

「どうしてって、兄さん、分かってるはずじゃないか。新聞にあのように大袈裟に書いてもらったのは、この泥棒を呼び寄せるつもりだったよ」

「何のために呼び寄せたのだい?」

俊夫君はずるそうに笑って、

「実は、泥棒が来るか来ぬかをためしただけだ!」

この泥棒は果たして何者でしょうか。

デパートの前

読者諸君は、定めし俊夫君の「肉付け」の結果を早く知りたく思われましょう? ことに私は同じ家に住まいながら、俊夫君の製作室へ入ってゆくことができぬのですから、随分じれったく思いました。

ちょうど、製作室へ泥棒が入って、偽物と知らず、頭蓋骨を盗みだしていった翌々日の午前、俊夫君は、用ができたからといって、私に留守番をさせ、一人で外出しましたが、およそ三時間ほどして帰りました。