Japanische Klassiker mit Furigana
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こさかいふぼくしゅうはしがき
少年科学探偵
小酒井 不木
Lesen Sie 少年科学探偵 (こさかいふぼくしゅうはしがき) von 小酒井 不木 (こざかいふぼく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 152.885 Zeichen · 308 Bildschirme
と俊夫君は尋ねました。小田さんは顔を曇らせました。
「まださっぱり見当がつかない。どうも、今まで取り調べたところによると、そこらにうろついている盗賊とは違うらしいのだよ。ことによると、東京市中に堂々たる邸宅をかまえている人間であるかもしれない。
だから今は、その方針で捜しているのだが、中々はかどらないよ。――それはまあ、それとして実は昨夜妙な事件が起きたので、それについて俊夫君の知恵を借りにきたのだよ」
こう言って小田さんは俊夫君の顔を見つめました。すると俊夫君の眼は急に輝きだしました。
「それは何ですか?」
と俊夫君は尋ねました。
「実はね、昨夜須田町の電車停留場で、一人の男が電車に轢かれて死んだのだ。男は二十五六で洋服を着ていたが、ポケットの中には、蟇口と手巾とが発見されたばかりで、その他には手帳も何もなく、さっぱりその身元が分からないのだ。
洋服にも手巾にも姓名が書いてないので、とりあえず警視庁へ死体を運んだのだが、今日になっても身元は分からない。ところが、その蟇口の中には十二円五十三銭の金と、他に黒い色をした紙が一枚入っていたのだ。
その紙には、白い絵の具である文句が書かれてあるのだが、その意味がどうしても分からないのだ。