Japanische Klassiker mit Furigana
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こさかいふぼくしゅうはしがき
少年科学探偵
小酒井 不木
Lesen Sie 少年科学探偵 (こさかいふぼくしゅうはしがき) von 小酒井 不木 (こざかいふぼく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 152.885 Zeichen · 308 Bildschirme
木村病院の応接室すなわち木村博士殺害の現場には、白井刑事が、今一人の刑事と二人で、医員や看護婦を尋問しておりました。警察医は、すでに検死を終わったと見えて、木村博士の死体は応接室のテーブルの上に置かれて、白布がかけてありました。
白井刑事は俊夫君の顔を見て、皮肉な笑い方をしました。かの「髭の謎」事件があってから俊夫君には一歩を譲っているのですが、こんどは俊夫君には負けまいという色が明らかに顔にあらわれました。しかし、俊夫君は至って無邪気に挨拶をして、応接室の正面にかけてある古びた額に眼を注ぎ、
「これが木村博士の肖像ですか」
と尋ねました。看護婦が頷くと、俊夫君は、ほとんど実物大と言ってよいくらいの半身写真をじっとながめ、それから白布をまくって一礼し、博士の死体を検査しました。まず顔からはじめて身体じゅうをよく観察し、心臓部の傷口をあらためました。一同は黙って俊夫君のするところを見つめました。最後に俊夫君は何思ったか、死体の顔と、写真の顔とをしきりに見比べていましたが、やがて、白井刑事に向かって、
「これは、たしかに木村博士の死体ですか?」
と尋ねました。