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Japanische Klassiker mit Furigana

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こさかいふぼくしゅうはしがき

少年科学探偵

小酒井 不木

Lesen Sie 少年科学探偵 (こさかいふぼくしゅうはしがき) von 小酒井 不木 (こざかいふぼく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 152.885 Zeichen · 308 Bildschirme

Aozora Bunko

俊夫君が探偵になったのは、その実、赤坂の叔父さんが非常にすすめたからでもありました。その叔父さんはもと逓信省の官吏でしたが、探偵小説が大好きで、年は五十になったばかりですけれど、退職して毎日探偵小説を読んでいるという変わりものです。

叔父さんは金持ちで、俊夫君の研究道具など高価なものでも惜しげなく買ってくれます。叔父さんの家には祖先伝来の宝として、天竺徳兵衛が暹羅から持ってきたという大きな紅色のダイヤモンドがあります。それは今までたびたび盗賊にねらわれたことのあるくらい有名なものでして、叔父さんは俊夫君が、この次の難問題を解決したら、ご褒美にやろうと約束しました。

俊夫君は平素それを欲しがっていたので、何か大事件があってくれればよいと思っていました。ところが、どうでしょう。その紅色ダイヤが叔父さんの家から紛失したという、叔父さんと俊夫君にとっては、この上もない大事件が突発したのです。

九月のある日、俊夫君の所へ茶色の封筒の手紙が届きました。俊夫君はいつも手紙の封を切る前にまずその紙質、文字、消印などを検査しますが、この封筒には差出人の名が無かったので、非常に注意深く検査して、やがて小刀で封を開き、ピンセットで中身をはさみだしました。