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Japanische Klassiker mit Furigana

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こさかいふぼくしゅうはしがき

少年科学探偵

小酒井 不木

Lesen Sie 少年科学探偵 (こさかいふぼくしゅうはしがき) von 小酒井 不木 (こざかいふぼく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 152.885 Zeichen · 308 Bildschirme

Aozora Bunko

こう思って電車停留場へ来ますと向かい側に新聞取次店があったので、転ぶようにその店へ入って、『読売新聞』を買いました。広げて見ると、第三面の下から三段目に、切り抜きどおりの記事がありました。

新聞の捜索が意外に早く片づいたことを喜びながら、早く俊夫君に渡してにこにこ顔が見たいと思いましたが、あいにく日比谷公園で停電に遭って、家に帰ったのは、秋の日も暮れかけた五時半頃でした。

扉をあけて俊夫君の室に入ると、俊夫君は手に鉛筆を持って、私が来たのも知らずに考えておりました。

「どうだね、暗号は解けた?」

と私は尋ねました。俊夫君は顔をあげましたが、その眼は遠い所を見つめていました。やがて我に返った俊夫君は、

「まだ解けん」

と苦々しく言いました。見ると机の上には暗号に関する洋書が五六冊開かれておりました。

と、そのとき電話のベルが鳴りましたので、私は立って受話器を外しました。ところが、今まで机によりかかっていた俊夫君は、何思ったか、つと立ち上がって、

「しめた、分かった!」

と言いながら、室の中をあちこち躍りまわりました。

「俊夫君! 電話だ!」

と私が申しましても耳へ入らばこそ、しまいには私の腰へぶら下がって、狂いかけるのでした。