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Japanische Klassiker mit Furigana

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かいじんとしょうねんたんてい

怪人と少年探偵

江戸川 乱歩

Lesen Sie 怪人と少年探偵 (かいじんとしょうねんたんてい) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 36.648 Zeichen · 74 Bildschirme

Aozora Bunko

しかしここには何者かが、住んでいるという感じがします。人間だか、人間でない動物だかわかりませんが、なにかがいるにちがいないと思われました。

小林、山村の二少年は、ポーチのよこの、やぶれたかきねから、うら庭のほうへしのびこんでいきました。そして、建物を、よこから、ながめたのですが、やっぱり、どの窓もしまったままで、人のけはいはありません。そのくせ、このうすぐらい建物の中には、なにものかが、うごめいているという感じが、だんだん、つよくなってくるのです。

ふたりは、あれはてた庭の木のしげみにうずくまって、目のまえの建物を、じっと見つめていました。空はまだ、あかるいのですが、庭は、ほとんど、くらくなり、大きな建物が、黒い怪物のように、そびえているのです。

そのとき、ふたりは、ギョッとして、きき耳をたてました。とつぜん、家の中から、人の声がひびいてきたからです。

「たすけてえ……、だれかきてえ……」

二階の窓から、白いものが、のぞきました。人の顔です。それも、小さいこどもの顔のようです。

「あっ、女の子だっ」

小林君が思わず声をたてました。

それは野村みち子ちゃんだったのです。