Japanische Klassiker mit Furigana
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かいじんとしょうねんたんてい
怪人と少年探偵
江戸川 乱歩
Lesen Sie 怪人と少年探偵 (かいじんとしょうねんたんてい) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 36.648 Zeichen · 74 Bildschirme
そういって、窓にちかよると、窓わくの右下のすみに、のぞき板をくっつけるようにして、じっと中をのぞきました。黒くぬったボール紙ですから、中から見ると、まっくらな庭と、見わけがつきません。まさか、そんなボール紙を顔にあてて、のぞいているなんて、おもいもよらず、うっかり見のがしてしまいます。小林少年は、うまいことを考えついたものです。
しんぼうづよく、そうして待っていますと、しばらくして、二階からひとりの男がおりてきました。さっきのやつにちがいありません。ああ、やっぱりそうです。そいつの顔はお能の面のようにうごかないのです。人形の顔です。
その男は、小林君がのぞき板でのぞいているのを、すこしも気づかないで、階段をおりると、ろうかをむこうへまがっていってしまいました。小林君は、窓ぎわをはなれて、山村少年のそばによると、ささやきごえでいいました。
「やっぱりそうだった。ここは人形怪人のすみかにちがいない。あのマンホールは、この家に通じているんだ。そして井上君とポケット小僧は、この家のどこかに、とじこめられているのかもしれない。そればかりじゃない。さっき、たすけをもとめた小さい女の子もいる。