Japanische Klassiker mit Furigana
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かいじんにじゅうめんそう
怪人二十面相/少年探偵団
江戸川 乱歩
Lesen Sie 怪人二十面相/少年探偵団 (かいじんにじゅうめんそう) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 212.130 Zeichen · 422 Bildschirme
「ハハハ……、もちろん屋根ばかりさ。だが、その屋根の向こうにみょうなものがいるんだ。ほらね、こちらのほうだよ。」
明智は指さしながら、
「屋根と屋根とのあいだから、ちょっと見えているプラットホームに、黒いものがうずくまっているだろう。子どものようだね。小さな望遠鏡で、しきりと、この窓をながめているじゃないか。あの子ども、なんだか見たような顔だねえ。」
読者諸君は、それがだれだか、もうとっくにお察しのことと思います。そうです。お察しのとおり明智探偵の名助手小林少年です。小林君は例の七つ道具の一つ、万年筆型の望遠鏡で、ホテルの窓をのぞきながら、何かのあいずを待ちかまえているようすです。
「あ、小林の小僧だな。じゃ、あいつは家へ帰らなかったのか。」
「そうだよ。ぼくがどの部屋へはいるか、ホテルの玄関で問いあわせて、その部屋の窓を、注意して見はっているようにいいつけているのだよ。」
しかし、それが何を意味するのか、賊にはまだのみこめませんでした。
「それで、どうしようっていうんだ。」
二十面相は、だんだん不安になりながら、おそろしいけんまくで、明智につめよりました。