Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
かいじんにじゅうめんそう
怪人二十面相/少年探偵団
江戸川 乱歩
Lesen Sie 怪人二十面相/少年探偵団 (かいじんにじゅうめんそう) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 212.130 Zeichen · 422 Bildschirme
魔法使い
」
「たしかめてみたいのです。たしかめるまでは安心できません。」
壮太郎氏は思わずたちあがって、赤銅の小箱を、両手でおさえつけました。壮一君も立ちあがりました。ふたりの目が、ほとんど一分のあいだ、何か異様ににらみあったまま動きませんでした。
「じゃ、あけてみよう。そんなばかなことがあるはずはない。」
パチンと小箱のふたがひらかれたのです。
と、同時に壮太郎氏の口から、
「アッ。」というさけび声が、ほとばしりました。
ないのです。黒ビロードの台座の上は、まったくからっぽなのです。由緒深い二百万円のダイヤモンドは、まるで蒸発でもしたように消えうせていたのでした。
魔法使い
しばらくのあいだ、ふたりともだまりこくって、青ざめた顔を、見あわせるばかりでしたが、やっと壮太郎氏は、さもいまいましそうに、
「ふしぎだ。」
と、つぶやきました。
「ふしぎですね。」
壮一君も、おうむがえしに同じことをつぶやきました。しかし、みょうなことに、壮一君は、いっこうおどろいたり、心配したりしているようすがありません。くちびるのすみに、なんだかうす笑いのかげさえ見えます。
「戸じまりに異状はないし、それに、だれかがはいってくれば、このわしの目にうつらぬはずはない。