Japanische Klassiker mit Furigana
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かいじんにじゅうめんそう
怪人二十面相/少年探偵団
江戸川 乱歩
Lesen Sie 怪人二十面相/少年探偵団 (かいじんにじゅうめんそう) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 212.130 Zeichen · 422 Bildschirme
まさか、賊は幽霊のように、ドアのかぎ穴から出はいりしたわけではなかろうからね。」
「そうですとも、いくら二十面相でも、幽霊に化けることはできますまい。」
「すると、この部屋にいて、ダイヤモンドに手をふれることができたものは、わしとおまえのほかにはないのだ。」
壮太郎氏は、何かうたがわしげな表情で、じっとわが子の顔を見つめました。
「そうです。あなたかぼくのほかにはありません。」
壮一君のうす笑いがだんだんはっきりして、にこにこと笑いはじめたのです。
「おい、壮一、おまえ何を笑っているのだ。何がおかしいのだ。」
壮太郎氏はハッとしたように、顔色をかえてどなりました。
「ぼくは賊の手なみに感心しているのですよ。彼はやっぱりえらいですなあ。ちゃんと約束を守ったじゃありませんか。十重二十重の警戒を、もののみごとに突破したじゃありませんか。」
「こら、よさんか。おまえはまた賊をほめあげている。つまり、賊に出しぬかれたわしの顔がおかしいとでもいうのか。」
「そうですよ。あなたがそうして、うろたえているようすが、じつにゆかいなんですよ。」
ああ、これが子たるものの父にたいすることばでしょうか。