Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

かいじんにじゅうめんそう

怪人二十面相/少年探偵団

江戸川 乱歩

Lesen Sie 怪人二十面相/少年探偵団 (かいじんにじゅうめんそう) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 212.130 Zeichen · 422 Bildschirme

Aozora Bunko

庭は公園のように広いのです。築山があり、池があり、森のような木立ちがあります。暗さは暗し、七人の追っ手でも、けっして、じゅうぶんとはいえません。ああ、こんなとき、ジョンさえいてくれたら……。

しかし、追っ手は必死でした。ことに三人のおまわりさんは、捕り物にかけては、腕におぼえの人々です。賊が築山の上のしげみの中へかけあがったと見ると、平地を走って、築山の向こうがわへ先まわりをしました。あとからの追っ手と、はさみうちにしようというわけです。

こうしておけば、賊は塀の外へ逃げだすわけにはいきません。それに、庭をとりまいたコンクリート塀は、高さ四メートルもあって、はしごでも持ちださないかぎり、乗りこえるすべはないのです。

「アッ、ここだっ、賊はここにいるぞ。」

秘書のひとりが、築山の上のしげみのなかでさけびました。

懐中電燈の丸い光が、四ほうからそこへ集中されます。しげみは昼のように明るくなりました。その光の中を、賊は背中をまるくして、築山の右手の森のような木立ちへと、まりのようにかけおります。

「逃がすなっ、山をおりたぞ。」

そして、大木の木立ちのなかを、懐中電燈がチロチロと、美しく走るのです。