Japanische Klassiker mit Furigana
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かいじんにじゅうめんそう
怪人二十面相/少年探偵団
江戸川 乱歩
Lesen Sie 怪人二十面相/少年探偵団 (かいじんにじゅうめんそう) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 212.130 Zeichen · 422 Bildschirme
屋根の上の警官隊の円陣が、みるみるちぢまっていくのです。
ふたりの賊は屋根の頂上の中央に、たがいに手をとりあって立ちすくんでいます。もうそれ以上どこへも動く場所がないのです。
「ソレッ!」
というかけ声とともに、中村係長が、ふたりに向かってとびかかっていきました。つづいてふたり、三人、四人、警官たちは賊をおしつぶそうとでもするように、四ほうからその場所にかけよりました。
ところが、これはどうしたというのでしょう。中村係長がパッととびつくと同時に、ふたりの賊の姿が、まるでかき消すようになくなってしまったのです。
それとは知らぬ警官たちは、暗さのために、つい思いちがいをして係長に組みついていくというありさまで、しばらくのあいだは、何がなんだかわけのわからぬ同士討ちがつづきました。
係長のおそろしいどなり声に、ハッとしてたちなおってみますと、警官たちは、今まで自分たちのおさえつけていたのが、賊ではなくて上官であったことを発見しました。まるでキツネにつままれたような感じです。
「あかりだ! あかりだ! だれか懐中電燈を……。」
係長が、もどかしげにさけびました。