Japanische Klassiker mit Furigana
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かいじんにじゅうめんそう
怪人二十面相/少年探偵団
江戸川 乱歩
Lesen Sie 怪人二十面相/少年探偵団 (かいじんにじゅうめんそう) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 212.130 Zeichen · 422 Bildschirme
大鳥氏は、恐怖にたえぬもののように、ソッと天井を指さしながら、ささやくのでした。
しかし、明智探偵は少しもさわぎません。口をつぐんだまま、じっと大鳥氏を見かえしています。
と、とつじょとして、どこからともなく、まったく別の声がひびいてきました。
「おいおい、子どもだましはよしたまえ。
ぼくが腹話術を知らないとでも思っているのか。ハハハ……。」
大鳥氏はそれを聞いて、ゾッとふるえあがってしまいました。ああ、なんというふしぎなことでしょう。それはまぎれもなく明智探偵の声でした。天井から明智の声がひびいてきたのです。しかも、当の探偵は目の前に、じっと口をつぐんですわっています。まるで魔法使いです。明智探偵が、とつじょとしてふたりになったとしか考えられないのです。
「おわかりになりましたか、ご主人。これが腹話術というものです。口を少しも動かさないでものをいう術です。今のようにぼくがこうして口をふさいでものをいうと、まるでちがった方角からのように聞こえてくるのです。天井と思えば天井のようでもあり、床下と思えば床下からのようにも聞こえます。おわかりになりましたか。