Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
きょうふじょう
恐怖城 他5編
佐左木 俊郎
Lesen Sie 恐怖城 他5編 (きょうふじょう) von 佐左木 俊郎 (ささきとしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 143.735 Zeichen · 290 Bildschirme
「きみはある局部だけを見ているんだ。その工場の職工たちが暴力で勝って、そのために犠牲者を出して、そのうえその工場の人たちはたとえその後うまくいかなかったにしても、大局から見たら結局はプロレタリアが勝っているのじゃないかね」
「しかし、局部を見究めることも必要だと思うんです。……あなたの場合だったら、それをどう解決しますかね。養父がやられ、そのうえに職工たちの要求に……」
「きみ! ぼくをそんな人間と思うのかね? ぼくをそんな無理解な人間だと思うのかね? 職工たちが正義のためにとった手段に対して、ぼくがとやかく思う人間だと……」
「分かったです。それで分かりました」
布川は低声ながら、叫ぶようにして言った。
「……つまり、テロリズムを持ち出す場合は、その場の様子を見なければいけないわけですね。そして相手の様子によって……」
「それはそうだよ。闘いじゃないか? いまどきはそんなテロリズムを担いでいる闘士なんてないだろうからね? しかし、その場合によって、どうしてもテロリズムでいかなければならないことがあったら、それは仕方がないじゃないかね? たとえテロリストでない人間でも、その場の成行きで急にテロリストになることだってあるだろうし、ぼくならその工場の後継者としてそのテロリストの行為に好意を持つね。