Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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しんしょたいこうき

新書太閤記

吉川 英治

Lesen Sie 新書太閤記 (しんしょたいこうき) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 197.228 Zeichen · 394 Bildschirme

Aozora Bunko

あれの母方と拙僧とは、遠縁にあたりますところから、何ぶんよい成人を遂げるようにと、ひそかに祈っておりますが、どうもすこし内気なほうで、女かなどとよう訊かれることなどございますから、武士の中に立つと、一家を持つようになれるかどうか、案じられております」

秀吉は、おかしそうに、

「内気じゃと、あれがか。……あはははは。とんでもないことだ。まあよい、そういう者であれば、わしにくれぬか」

「え。……くれいと仰せあそばすのは」

「取り立ててくれよう。長浜の小姓部屋へもらってゆきたい。――が、佐吉めは、そちなどには、内気と見えるかしらぬが、どうして、寸にして人を呑むという面がまえがある。当人にたずねてみい。秀吉に随身するや否やと」

「ありがとう存じまする。否やのあろうはずはございませぬが、とにかく、思し召のほどを申し聞かせ、後刻、御返辞に伺わせまする」

「どれ、そのまに、湯漬の馳走にあずかろうか」

「御案内を」

と、寺僧たちは、彼を客院に案内した。そしてほかの家臣たちをもそこに迎え、うやうやしく給仕した。

食事の終った頃、住職はあらためて、稚子の佐吉を伴れて来た。

「どうだ、返辞は」