Japanische Klassiker mit Furigana
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
Lesen Sie 新書太閤記 (しんしょたいこうき) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 197.228 Zeichen · 394 Bildschirme
都合によっては、ちと長うなるやも知れぬ。たのむぞ」
「かしこまりました」
「それから……わしが出たあとでよろしい。母上と寧子にも、その由を伝え、また、秀吉の命じられておった謹慎も、今日かぎりゆるすとの、信長公の恩命であると、おはなし申しあげておいてくれい」
「おめでとう存じまする」
「いや、まだめでたいか、めでたくないか、ほんとには分らぬ。わしは争わぬ主義の男だ。少なくも上席の幕僚などとは。――けれど争うがよしとかたく信じるほどな理由があればこそ、勝家と争った。もし、それを汲みたまわず、御主君がただあいまいに柴田へ謝罪せよなどとお叱責あるにおいては、或いは、もう一度帰城いたして、謹慎をつづけるやもはかりがたい」
茶道衆が、茶ぶくさに、茶碗をのせて、客にすすめる。秀吉の前にもやがて運ばれる。又左衛門は、相かわらずのがぶ呑みだったが、秀吉の掌に乗った茶碗は、だいぶ秀吉とよく馴じんでいる。礼をしてのむ、また置く、すこし作法が身についている。
(いつのまにか、習っておるな。信長公のお相手ぐらいはもうできる)
又左衛門は、眺めて苦笑する。秀吉は、すぐ、
「半兵衛を、これへ」