Japanische Klassiker mit Furigana
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
Lesen Sie 新書太閤記 (しんしょたいこうき) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 200.903 Zeichen · 400 Bildschirme
わしを秀吉ずれの下におき、山陰へ討ち入れとの令は、すでにやがて来る明智家の運命を予報しておるものでなくて何ぞ。――身、武門にそだち、男として土岐源氏の血をうけながら、やわか、信長ずれの駆使に身を屈め、生涯を終ろうや。光春、お汝には読めぬか、信長の腹ぐろさが」
「…………」
憮然と口をとじた後、光春はたずねた。
「その御意志は、御左右の中の誰と誰に、お打ち明けになりましたか」
「――されば、お汝を除いては光忠、光秋のほかに……」
と、光秀はここでほっと息をついで、
「腹心の者、妻木主計、藤田伝五、四方田政孝、並河掃部……村上和泉守、奥田左衛門、三宅藤兵衛、今峰頼母……。そのほか、溝尾庄兵衛、進士作左衛門、斎藤内蔵助利三……などにも語っておる」
「その十三名だけでございますか」
「天野源右衛門の名は挙げたかの、まだか。……源右衛門にも告げたと思う。若輩であるが、特殊な使いを命じたため、四方田又兵衛も、光秀の心底を、或る程度、覚っておるものと思われる」
「――ああ」
左馬介光春は、聞き終るとともに、天井を仰いで長嘆した。そして、
「今さら何をか申しましょうや。御自身以外へ、さまでお洩らし遊ばしている以上は」