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Japanische Klassiker mit Furigana

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せっしょうせき

日本の諸国物語

楠山 正雄

Lesen Sie 日本の諸国物語 (せっしょうせき) von 楠山 正雄 (くすやままさお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 75.040 Zeichen · 158 Bildschirme

Aozora Bunko

そして山姥は三度めにうちの前に立って、とんとんと戸をたたいて、

「子供たちや、あけておくれ。おかあさんだよ。みんなのすきなおみやげを、たんと買って来たからね。」

といいますと、子供たちは中から、

「じゃあ、手をお見せ。ほんとうにおかあさんだか、どうだか、見てやるから。」

といいました。

山姥はまた戸のすきまから手を出しました。こんどは手がつるつるして柔らかだったので、それではおかあさんにちがいないと思って、子供たちは戸をあけて、山姥を中へ入れました。

二

おかあさんに化けた山姥は、うちの中に入ると、さっそくお夕飯にして、子供たちがびっくりするほどたくさん食べて、今夜はくたびれたから早く寝ようといって、いつものとおり末っ子の三郎を連れて、奥の間に入って寝ました。太郎と次郎は二人で、おもての間に寝ました。

夜中にふと、太郎と次郎が目を覚ましますと、奥の間でだれかが、何だかぼりぼり物を食べているような音がしました。それは山姥が、末っ子の三郎をつかまえて食べているのでした。

「おかあさん、おかあさん、それは何の音ですか。」

と、太郎が聞きました。