Japanische Klassiker mit Furigana
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せっしょうせき
日本の諸国物語
楠山 正雄
Lesen Sie 日本の諸国物語 (せっしょうせき) von 楠山 正雄 (くすやままさお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 75.040 Zeichen · 158 Bildschirme
物のいわれ
目次
物のいわれ(上)
そばの根はなぜ赤いか
猿と蟹
狐と獅子
蛙とみみず
すずめときつつき
物のいわれ(下)
ふくろうと烏
蜜蜂
ひらめ
ほととぎす
鳩
物のいわれ(上)
そばの根はなぜ赤いか
一
あなたはおそばの木を知っていますか。あんなに真っ白な、雪のようなきれいな花が咲くくせに、一度畑に行って、よくその根をしらべてごらんなさい。それは血のように真っ赤です。いったいおそばの根は、いつからあんなに赤く染まったのでしょうか。それにはこんなお話があるのです。
むかし、三人の男の子を持ったおかあさんがありました。総領が太郎さん、二ばんめが次郎さん、いちばん末っ子のごく小さいのが、三郎さんです。
ある日、おかあさんは、町まで買い物に出かけました。出がけにおかあさんは、三人の子供を呼んで、
「おかあさんは町まで買い物に行って来ます。じき帰って来ますから、三人で仲よくお留守番をするのですよ。戸をしっかりしめて、みんなでおとなしくうちの中に入っておいでなさい。ひょっとすると悪い山姥が、おかあさんの姿に化けて、お前たちをだましに来ないものでもないから、よく気をつけて、けっして戸をあけてはいけません。