Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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にっき

日記

宮本 百合子

Lesen Sie 日記 (にっき) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 23.646 Zeichen · 48 Bildschirme

Aozora Bunko

八月三十日

八月三十一日

風壊で。自分の感想、これにふれるから、やめた方がよいだろうと電話かけかけたが日曜日だったのでやめる。かけば公平にかかざるを得ない。日本の美風のみを誇張することも切ない芸当であるから。

○余り爽やかで海が奇麗でじっと見ているうち、思い立ってかねてから考えていた良人への手紙を書く。涙流る。ほほ笑まれもする。愛情というものの微妙さ。豊富さ。死を越えしむる力。

〔欄外に〕

きょうは爽やかな風が吹く。今度こっちへ来てこの空気の美味さにほとほとまいる。いつまでもこの空気だけは欲しい。まだ腹の中まではしみ透らないから。宮本にこの空気をすわせ、ここに置いたら! 畜生。

八月三十日(月曜)

中野『朝日』で時評をかきはじめた。きのう。舟橋聖一の小説の中で自分がとらえたヒューマニスムの問題をとらえていない。こういうのはどういうのであろうか。又石川の場合、都会と農村の関係の一方性についてもふれて居ない。何だか心配な気になる。

○昨夜七時すぎ緑郎、□沢一緒にダットサンで来た。ついつられてのってかえってしまった。

八月三十一日(火曜)

面会。予・判、きのう行ったが体のことについての調書をとろうとしたら、ことわった云々。