Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
にっき
日記
宮本 百合子
Lesen Sie 日記 (にっき) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 23.646 Zeichen · 48 Bildschirme
三月十五日
今日の唯研の中にある空気のゆるみについて深く感じるところがあった。
唯研の中には、所謂労働者派風な傾向のひとと、一方に戸坂その他のような人とあって、その間にある矛盾や何かを指導してゆく力を欠いて居る。
三月十五日(月曜)
面会にゆく。三十分の許可をもらう。「大分ひんぱんですな」調べていた人間を送り出し、一寸神経の立った顔つきをしている。それでもわけを話して貰う。
間で、稲子の証人として草間の室で午前中をつぶした。そっちのをすまして出て来たら稲子が丁度黒い羽織を着てやって来たところ。そしたら、辻の室から紺大島を着て袴着の男が肩をふる歩きつきで出て来た、稲子きつく私を突ついた。何かと思う。紺大島だったので、宮かと思った由、上気した顔になり一生懸命な顔になった。私は却って袴など持っていないのを知っているし、一目、右翼っぽいところが分ったが。――この刹那の感情、面白い。稲子の深い友情。会ってたっぷり四十五分ばかり話した。この間の名前のことや何かについてこだわらずにと云う。それはもとよりのことである。宮も自分も気がすっかり合って話せ、いい心持であった。そして、斯う思った。