Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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にっき

日記

宮本 百合子

Lesen Sie 日記 (にっき) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 23.646 Zeichen · 48 Bildschirme

Aozora Bunko

八月二十九日

それから小田原ゆきのバスにのる。出発間ぎわに酒匂から五人出たと云って国防婦人団のたすきをかけて女達、男まじりワンさのりこむ。バス傾くとひっくりかえりそうに満載してゆく。

小田原、アサヒで久しぶりに食事らしい食事をする。佐藤さんにカマボコを買い、宮にハガキ二枚をかき、来たバスのかえりにのって国府津、又バス。それでも四時一寸すぎ。

〔欄外に〕

前羽から七人うち五人は補助を要する経済事情。

――○――

アサヒの右の隣に紺紗の着物を着た相当の身分の老夫婦。

――○――

自分のテーブルに絹シャツだけの五十前後の父、(うすはげ、縞の絹シャツ)二十前後の息子娘(洋装、ワニ革のハンドバック)「パパ行こうよ」パパ一向パパの重みなしこごみかかってアイスクリームなめている。品のないモダン一家の典型。娘アイスクリームと云わず「クリーム三つ」という。鼻声で。口をうすくあけてすべすべの皮膚をして動物。

八月二十九日(日曜)

布施勝治がリガに行っていて、中国のスペイン化がクレムリの意見であると。

○『婦人公論』、ブルムの結婚の幸福について、発禁が来たと新聞にある。