Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

がくせいものがたり

楽聖物語

野村 あらえびす

Lesen Sie 楽聖物語 (がくせいものがたり) von 野村 あらえびす (のむらあらえびす) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 193.667 Zeichen · 381 Bildschirme

Aozora Bunko

歌うための生涯

シューベルトは「彼自身世界一と自任しない唯一の作曲家であった」と言われている。彼は自分の天才を少しも知らなかったほどの謙遜な魂の持主で、たまたまその歌がやんやと言われると、「それは歌い手のフォーグルがうまいせいだ」と信じていた。現にその日記に「その喝采の大部分はゲーテの詩のためであろう」と書いているほどである。人に示すために書くのでない日記にまでも、シューベルトの床しさ謙虚さがこう反映せずにはいない。これを「俺は百年に一度生まれる天才」と信じて疑わなかったモーツァルトに比べて、なんという大きな性格の違いであろう。

シューベルトの優しく美しき音楽は、この小児の如き心根に胚胎したのである。春の陽の如く、聴く者の心を和めずにおかないのも、また所以ありと言うべきである。

歌うための生涯

フランツ・シューベルト(Franz Schubert)は一七九七年、貧しい小学校長の第十三番目の子として、音楽の都ウィーンに生まれた。父親の俸給はわずかであり、その生活は容易ならぬものであったにもかかわらず、家庭の空気は神聖できわめて音楽的であった。シューベルトは音楽の手ほどきは、父親と兄から受け、家庭の団欒を楽しくした家族の室内楽演奏で、チェロの父親がのべつに外して、ヴィオラのシューベルトに、始終遠慮がちな注意を受けなければなら