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Japanische Klassiker mit Furigana

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がくせいものがたり

楽聖物語

野村 あらえびす

Lesen Sie 楽聖物語 (がくせいものがたり) von 野村 あらえびす (のむらあらえびす) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 193.667 Zeichen · 381 Bildschirme

Aozora Bunko

優しきショパン

優しきショパン

ショパンを人気の絶頂に押し上げたもう一つの原因は、ポーランド人に対するパリ上下の同情であった。ロシア軍に対する反感は、一無名の若きピアニストを、九地の底から、九天の上まで持ち上げたのである。第三の原因は、ショパンの性格と風采が、パリ人の趣味にピタリとしたことであった。ショパンの衣裳好みは有名で、頭の先から足の先まで、注意の行届いた端麗さが、第一印象として、パリの社交人を喜ばせたことであろう。

「ショパンの様子は、彼の音楽のようだ」と言われたのは、そのたしなみのよさと、デリケートな清らかさを指して言ったもので、ある人はこれを「か細い茎に均衡のとれた青磁色の花をのせた昼顔」に例えている。その花はちょっとでも触れると、傷つき、涙するようであった。頭髪は絹のように柔らかで、瞳は快活に輝き、四肢は細々として、あまり背は高くなく、鼻だけは特色的な湾曲した線を描いていた。

ショパンの笑いには、何ともいえない魅力があり、善良な性格がよく現れていた。声は音楽的で、時々女のような様子をして、躊躇することがあった。

こういったショパンが、パリ人の人気の中心になり、一流人の中に座を占めたのも無理のないことであった。