Japanische Klassiker mit Furigana
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がくせいものがたり
楽聖物語
野村 あらえびす
Lesen Sie 楽聖物語 (がくせいものがたり) von 野村 あらえびす (のむらあらえびす) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 193.667 Zeichen · 381 Bildschirme
「救世主」
「救世主」
その中で、畢世の大傑作「救世主」の全曲に近いレコードを聴くことの出来るのは、なんという幸せであろう。このレコードについて私は繰り返して書いているが、管弦団と合唱団は英国のB・B・Cで、指揮はビーチャム卿、独唱者のうち、ソプラノのラベットと、バリトンのウィリアムスがわけてもすぐれている(コロムビア傑作集二一六、J八四五〇―六七)。
「救世主」のうちから、一部分の合唱やアリアを入れたレコードは少なくないが、部分的な出来から言っても、この全曲レコードに及ぶものは一つもない。これは実に出来の良いレコードである。例えばこの曲のクライマックスとも言うべき「ハレルヤ・コーラス」にしても、ブルノ・キッテル指揮のがわずかに追従し得るだけで、あとはほとんど問題にならない。「ハレルヤ」の後に続くソプラノのアリア「アイ・ノウ・ザット」の浄らかな美しさや、最後の一枚のA面、バリトンのソロで「ラッパは響き渡る――」の荘厳感など、曲も演奏も、申し分のない見事なものであると思う。十八枚三十六面は長大に過ぎて一般の収集に適しないが、折を得て聴く機会だけは作っておくべきであると思う。