Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
がくせいものがたり
楽聖物語
野村 あらえびす
Lesen Sie 楽聖物語 (がくせいものがたり) von 野村 あらえびす (のむらあらえびす) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 193.667 Zeichen · 381 Bildschirme
れている。このシンフォニーを聴く者は、どんな絶望と悲嘆に沈湎する者でも、「まだしも自分は幸福であった」と感ずるであろう。チャイコフスキーの悲嘆は、それほど深刻にして救いのないものだったのである。
「悲愴シンフォニー」がモスコーで演奏された日チャイコフスキーの不慮の死は伝えられた。一部に自殺説もあったが実際には生水を飲んでコレラにかかったためであった。「悲愴シンフォニー」の演奏を聴いた人々は、作曲者チャイコフスキーの訃報を耳にして、涙を流しながら銘々の家路に向った。それは一八九三年十一月六日のことである。
チャイコフスキーの音楽の良さは、誰にでも理解される悲哀の美しさを描いた点である。彼の憂鬱さは、幾分世紀末的であったにしても、邪念も、誇示も、粉飾も小細工もない正直さと、そのむき出しの哀愁は、人の心にひしひしと浸透してやまない。「胡桃割」や「第四交響曲」のような明るい曲を書いても、チャイコフスキーには、覆うことの出来ない悲哀感がその底に流れているのである。
チャイコフスキーには、ロシア的な泥臭さと野蛮な情熱は少しもない。彼はあくまでヨーロッパ的で、ロマンティックで、バイロン的であるとさえ言われている。