Japanische Klassiker mit Furigana
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じろうものがたり
次郎物語
下村 湖人
Lesen Sie 次郎物語 (じろうものがたり) von 下村 湖人 (しもむらこじん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 146.773 Zeichen · 294 Bildschirme
」
「そんなこと言ってるが、来年はいよいよ僕たちの番だぜ、自信があるかね。」
「あるとも。われわれはもっと堂々たるところを見せてやるさ。少くとも、狐の奴みたいな、へまはやらんよ。あいつ、自分からわなに飛びこんだようなものだからね。」
「狐がわなに飛びこんだって! そいつは面白い。いったいどうしたっていうんだい。」
「何でも、新入生に対して、上級生が訓戒をしているのに、地べたばかり見て聴いているのは無礼だとか言ったそうだ。」
「なるほど、それではそのちびの新入生が狐の顔を穴のあくほど見つめていたっていうわけか。」
「そうだよ。だから、狐としては、それを生意気だとは、どうしても言えんわけさ。」
「それを生意気だって難癖をつけたとすると、五年生も実際へまをやったもんだ。頭の程度がうかがわれるよ。」
「そこで、四年生の責任いよいよ大なり、だね。」
みんなは愉快そうに笑った。四年生と五年生とのそりがあわないのは、毎年のことだが、今年の五年生には、とくべつ無茶な連中が多いので、四年生の反感もそれだけ大きいのだった。
「それにしても、そのちびの新入生って、痛快な奴だな。」
「うむ、しかし相当生意気な奴にはちがいないよ。