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Japanische Klassiker mit Furigana

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じろうものがたり

次郎物語

下村 湖人

Lesen Sie 次郎物語 (じろうものがたり) von 下村 湖人 (しもむらこじん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 146.773 Zeichen · 294 Bildschirme

Aozora Bunko

大沢は、恭一の話をきいているうちに、いよいよ次郎に興味を覚えたらしかった。彼は最後の、授業が終ると、言った。

「さっそく会ってみたくなったね。今日、君の家に行ってもいいかい。」

「いいとも。今からいっしょに行こう。」

「よし行こう。しかし、僕らがバックする話は秘密だぜ。うっかりしゃべらんようにしてくれ。」

「うむ、わかってるよ。」

二人は校門を出てからも、しきりに次郎のことを話しながら歩いた。

二人よりもちょっとまえに、次郎も帰って来ていた。彼はもう机について、日記か何かをしきりに書いていたが、恭一のあとから大沢がはいって来たのを見ると、思わずいやな顔をした。五年生にしても老けている大沢の顔付や、その堂々たる体格が、恭一の同級生だとは、彼にはどうしても思えなかったのである。彼の頭には、すぐ雨天体操場の光景が浮かんで来た。山犬や、狐や、三つボタンの仲間ではあるまいか。そう思うと、恭一がそんな生徒をつれて来たのが、腹立たしい気がした。彼は、しかし、仕方なしに、大沢に向って窮屈そうなお辞儀をした。

大沢は「やあ」とお辞儀をかえして、あぐらをかきながら、

「次郎君だね。