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Japanische Klassiker mit Furigana

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じろうものがたり

次郎物語

下村 湖人

Lesen Sie 次郎物語 (じろうものがたり) von 下村 湖人 (しもむらこじん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 146.773 Zeichen · 294 Bildschirme

Aozora Bunko

」

「そんなことはないよ。お前さえ、その方がよければ。」

「そりゃあ、もう、そうしていただけば……」

二人の気持は、いつの間にか、よく通じているらしかった。

「おい、お芳。」

と、俊亮は台所の方を見て、

「お浜が、きょう、大巻にごあいさつに行きたいって言っているが、どうだい、久しぶりで、お前も次郎といっしょに、案内かたがた行って来ないか。」

お芳はすぐ茶の間に顔を出した。そして、

「あたしは行ってもよろしゅうございますが、ちょっとお祖母さんにおたずねしてみませんと。」

彼女はそう言って仏間の方に行った。その時、二階から、お鶴も交じって子供たちが四人でおりて来た。俊亮は微笑しながら、

「次郎、お前、きょう大巻に行くのか。」

次郎は、きょとんとした顔をしていたが、

「どうして?」

と、俊亮とお浜の顔を見くらべた。

「なるほど、約束があっていたわけじゃなかったのか。」

と、俊亮はてれたように笑いながら、

「乳母やが今日は母さんと大巻に行くんだ。お前も行って来たらどうだい。」

「うん。」

次郎はすぐうなずいた。が、自分のそばに立っている俊三に気がつくと、

「僕だけ? 俊ちゃんは?」