Japanische Klassiker mit Furigana
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じろうものがたり
次郎物語
下村 湖人
Lesen Sie 次郎物語 (じろうものがたり) von 下村 湖人 (しもむらこじん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 146.773 Zeichen · 294 Bildschirme
だから、恭一が寝間を二階にかえる話をし出すと、お祖母さんは、とんでもないというような顔をして言った。
「馬鹿になるのもいい加減におしよ。お前、そんなふうだと、次郎にどこまでも甘く見られて、今にお尻まで拭かされるよ。」
恭一は、そう言われて默りこんだ。生れつき繊細な彼の神経は、お祖母さんのそんな物の言い方を、正面からはねかえすことが出来なかったのである。
「だって、どうせ次郎ちゃんは座敷にいっしょに寝られないんでしょう。狭いんだもの。」
恭一はしばらく考えたあと、やっと自分の言うことが見つかったらしかった。
「そりゃあ寝られないとも、八畳に四人はね。」
「すると、次郎ちゃんはどこに寝るんです。」
「そんなこと、お前が心配しなくてもいいじゃないかね。次郎はどこにだってねるよ。」
「やっぱり父さんとこにねるんですか?」
「それが好きなら、それでもいいさ。」
「でも、僕と俊ちゃんがいっしょで、次郎もやんがべつになるのは、いけないと思うんです。」
「それがどうしていけないのかい、どうせ三人のうち一人はべつになるんだろう。」
お祖母さんは、兄弟三人をいっしょにして、自分がべつの部屋にねることなんか、ちっとも思いつかないらしい。