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Japanische Klassiker mit Furigana

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じろうものがたり

次郎物語

下村 湖人

Lesen Sie 次郎物語 (じろうものがたり) von 下村 湖人 (しもむらこじん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 200.443 Zeichen · 398 Bildschirme

Aozora Bunko

」

「あるいは、そういうことになるかもしれないね。極端にいうと、十時起床ということになるかもしれない。」

「かりにそうなるとしたら、それでもいいんですか。」

「君自身はどう思う? 私の意見より、まず君自身の意見からききたいね。」

「ぼくは、むろん、いけないと思います。」

「君のまじめな常識がそれを許さないだろう。」

「そうです。」

「そうだとすると、みんながまごころをこめて常識をはたらかしさえすれば、落ちつくべきところに落ちつくんではないかね。」

「そうなればいいんですが、実際は、やはり、なるだけおそくということになりそうに思うんです。」

「その実際を、おたがいに鍛えあうのが、ここの生活だろう?」

「はあ。しかし、それには、先生のほうからもいくらかの強制を加えていただかないと――」

「やはり強制が必要だというのかね。それじゃあ話はまた逆もどりだ。」

朝倉先生は、手にもっていた塾生名簿を畳のうえになげだして、腕をくんだ。そして、かなりながいこと、眼をつぶってだまりこんでいたが、やがて眼をひらくと、ちょっと飯島のほうを見たあと、みんなの顔を見まわして言った。

「強制されると、どんな不合理なことにでも盲従する。