Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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じろうものがたり

次郎物語

下村 湖人

Lesen Sie 次郎物語 (じろうものがたり) von 下村 湖人 (しもむらこじん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 200.443 Zeichen · 398 Bildschirme

Aozora Bunko

「ええ、そういたしましょう。」

と、朝倉先生もまじめにこたえ、次郎のほうを向いて、

「今夜の研究会の問題は何だったかね。」

「青年団と政治ということになっています。」

「じゃあ、ちょうどいい。今夜は、今度の事件を中心に、いま、田川君が言ったような問題をまず論じあって、それから、青年団と政治の問題にはいることにしよう。……どうだい、研究部のほうは、それでいいね。」

「結構です。」

答えたのは青山敬太郎だった。今週は第三室が研究部を受け持っていたのである。

みんなの興奮した感情は、しかし、事件についての論議を夜までのばす気持ちにはなれなかったらしく、あちらこちらで不服らしい私語がはじまった。すると、飯島好造が心得顔にいった。

「読書会を夜にして、このまま話をつづけたらどうでしょう。夜になると、田沼先生も小川先生も、いらっしゃらないでしょう。こんな話は、やはり両先生にもきいていただくほうがいいと思うんです。」

「私は、そうゆっくりはしておれない。」

と、田沼先生は腕時計を見ながら、

「それに読書会は読書会で、あたりまえにやるほうがいい。何もあわてることなんかないんだからね。