Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
じろうものがたり
次郎物語
下村 湖人
Lesen Sie 次郎物語 (じろうものがたり) von 下村 湖人 (しもむらこじん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 200.443 Zeichen · 398 Bildschirme
の編集者がたずねて来て、同誌上に第五部を連載したいという希望をのべた。すでに「新風土」に発表した部分があるが、と答えると、それでも差支えない。新春早々にその第一回をもらうことが出来れば幸いだという。そこで私は、構想に多少の修正を加えると共に、毎回新たに筆をとるような気持で書き出す決心をして、話をまとめることにした。
いよいよ「大法輪」に連載され出したのは、昨年の三月号からで、終回は今年の三月号だから、その完成に、あらためて一年以上を費やしたわけである。
以上が、第五部出版遅延の言訳である。
なお、第六部はどうするか、ときかれても、それは第五部の場合のこともあり、確約は差控えたい。ことに、私ももう七十歳をこしてしまったことだし、生命に別条がないとしても、脳味噌の硬化はさすがに争えないものがあるのだから、めったな約束はしない方がいいだろうと思うのである。ただ私の希望だけをいうならば、戦争末期の次郎を第六部、終戦後数年たってからの次郎を第七部として描いてみたいと思っている。むろんすべては運命が決定することであり、私自身の意志は、次郎がかれの日記に書いているように、運命にしめつけられた、せまい自由の範囲においてのみ動くことを許されるであろう。